これまで本ブログでは、わたしの経験をもとに【自分の取り扱いが上手くなる】方法をご紹介してきました。
今回は経験ではなく、学問的な観点から、自分をより深く知る方法をご紹介したいと思います。
認知バイアス
という言葉をご存じでしょうか。
偏見や先入観、過去の経験から、物事の判断や認識が非合理に歪んでしまう心理傾向のことです。
「人にはこういう心理傾向があるんだよ」というバイアスがたくさんあるのですが、
その中でわたしが知れてよかったと感じているバイアスを3つご紹介いたします。
自分の解像度が上がる認知バイアス3選
①希望的観測
②確証バイアス
③現状維持バイアス
今回参考にした本はこちらです。
『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』(著:情報文化研究所)

それでは一つずつ見ていきましょう。
①希望的観測
好ましい結果が起こることを、好ましくない結果が起こることより、期待すること。
(『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』より引用)
例えばこんなケースです。
一念発起して資格取得を決意し、初めて学ぶ分野にも関わらず早く結果を出したくて、「まだ3カ月もあるし、なんとかなるだろう」と厳しめの受験日を設定してしまう。
資格取得に必要な勉強時間を調べて、日々の生活からどのくらいの時間を捻出できるかを計算すれば、厳しいスケジュールを立てることはないのですが、楽観視や決意当時のハイテンションによって論理的な判断ができなくなってしまうのです。
これ、わたしは小説賞に向けた執筆のときによく陥っていました。
なぜだか”少し先の自分ならできる”に期待して、無理めな執筆スケジュールを立て、案の定間に合いませんでした。。。
このバイアスを知っていれば、立ち止まって現実的なスケジュールを立てることができたかもしれません。
②確証バイアス
自分の考えや仮説に沿うような情報のみ集め、仮説に反するような情報は無視する傾向のこと。
(『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』より引用)
例えばこんなケースです。
今働いている会社は悪くないんだけど給料が上がりにくい。それをSNSで呟いたら、副業コンサルタントと名乗るアカウントから副業を提案された。
その人の投稿やブログ記事を読んで、「この人はすごい!」と感銘を受ける。
同じタイミングで友人から、「そのアカウント、詐欺らしいよ」と言われるが、その人をメンターにして副業を頑張ろうと意気込んでいる状態だから、友人の忠告は無視。
代わりに、「『この人のおかげで人生変わった』っていうコメントがある!」とSNSの反応を見たり、「他の成功者と同じことブログで発信してるから、まともな人だ」と調べたり。
反対に、”詐欺”というワードでは検索しない。
結局、この人の公式ラインに登録して、『お勧め副業を知りたい』をポチ。
ネットに書かれているようなうっすい情報商材を数十万で売りつけられてしまった・・・。
確証バイアスを知っていたら、友人の声に耳を傾け、詐欺の噂を調べることができたかもしれません。
そうしていたら、『お勧め副業を知りたい』ボタンを押すのは回避できたでしょう。
(ちなみの例はわたしの実体験ではありません)

③現状維持バイアス
何かを変化させることで現状がより良くなる可能性があるとしても、損失の可能性も考慮して、現状を保持しようとする傾向。
(『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』より引用)
例えばこんなケースです。
インフレに負けないようにこれからは投資が必要だと友人に言われ、興味が沸いてネットで調べてみる。
「投資信託で順調に資産増!」、「株で大損した」、「株価の動向が気になって落ち着かない日々を送っている」など、投資のプラスの面もマイナスの面も知り、
「増えるかもしれないけど、減るかもしれないんだよな……」と不安に。
せっかく貯めたお金が減ることを想像したら、増えた時より精神的ダメージが大きいと感じ、
「だったら貯金したままにしよう。減らないし」と現状維持を選択する。
人は遺伝的に、メリットよりもデメリットに敏感だともいわれます。
実体験からもそれは感じます。
現状維持バイアスを知っていれば、いくらまでならお金が減っても精神的に耐えられそうかを考慮する余裕が生まれたかもしれません。
かつて、わたしは投資の勉強をしたとき、「いくらまで減っても平気か考えて投資をする」ことを事前に学ぶことができました。
当時のわたしは「初めてだし、数万円くらいまでなら平気だな」と見積もり、10万未満の株を買いました。
結果、買った株は株価が下がり、数万円の損失を出しましたが、メンタルには影響ありませんでした。
初めて買った株で損失は出ましたが、現状を打破して投資を始めることができたのは、大きな収穫でした。
まとめ
今回は、自分の解像度が上がる認知バイアス3選をご紹介してきました。
①希望的観測
②確証バイアス
③現状維持バイアス
これら以外にもたくさんのバイアスがあります。
ご興味を持たれましたら、本やネットで調べてみてください。
①②③を読んでみて、皆さんにも思い当たることはありませんでしたか?
もしあったとしても、「あぁ、なんてわたしはダメなんだろう」と思う必要なんてありません。
だって、人間はそういう風に思い込んでしまう傾向があると学問的に検証されていることなのですから。
認知バイアスを知るのも自分を知ることの一環。
大事なのは、心の癖を味方につけることです。
本日は以上です。
この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。

