以前、『ネガティブ増幅から抜け出す4段階』をご紹介した記事の中で、こういうことを書きました。
深掘りして分類する際に、誰の領域のものであるかを明確にする
こちらがその記事です。ご興味ありましたら、覗いてみてください。
今回は、上記引用の”誰の領域のものであるか”について、もう少し詳しく説明したいと思います。
誰の領域であるか――。
単純に次の2つに分けられます。
・他人の領域
・自分の領域
それでは、細かく見ていきましょう。
誰かのせいにしたくなる
学校や職場などで輪を乱す人っていませんか?
空気が読めないというか、自分の意見を変えないというか。
かつての職場の上司がそんな人でした。
チームメンバーの雰囲気が醸成され、案件の進め方もだいたい固まっているのに、その上司は難色を示していました。
経験をもとにした懸念を表しているというよりも、「そこ気にするの?」というズレたことを気にしていたので他のメンバーとともに困った人扱いをしていました。
チームメンバーを含む部の女性陣5,6人で昼食を取っているときも、その場にいない上司を話題を出し、
「●●さんさえ意見を変えてくれればうまくいくのにね」
「そうですよね。●●さんさえ、変わってくれれば……」
とこぼしたこともありました。
このとき、わたしの上司よりも上の役職である課長も昼食に同席していて、
「相手は変えられない。変えられるのは自分だけだよ」
と助言してくださっていたのですが、当時のわたしは素直に聞くことができませんでした。
理由は簡単。
誰かのせいにしている方が楽だったからです。
自分は正しい、相手が悪い。
この構図は気持ちがいいものです。
自他の切り分けの必要性
他人のせいにしてしまっていたかつてのわたしですが、反面、他人の目が気になってしまって反芻思考に陥り苦しみました。
他人に自分がどう見られているかを必要以上に気にしてしまっていたのです。
抜け出すために取り組んだのが、冒頭の記事でもご紹介している『ネガティブ増幅から抜け出す4段階』です。
根気強く続けた結果、わたしは反芻思考のネガティブから抜け出すことができました。
4段階のうち、3つめの『深掘りをして分類する』はとても大切な視点だったと痛感しています。
以下に記事を引用します。
3.深掘りをして分類する
「さっきすごく初歩的なことを質問しちゃった。仕事できないやつって思われたかも…」
・事実:
(先輩or上司に)初歩的な質問をした・悩みの出発点:
仕事できないやつって思われたかも……・反芻思考の内容:
「別に訊かなくてもよかったのに、なにか話したほうがいいと思って質問しちゃった……。訊かなきゃよかった」と過ぎたことを何度も気にしている
次に、上記の3つが誰の領域のものなのかを分類します。誰の領域かというのは、言い換えると誰目線のものかという意味合いです。
・事実:
質問したのはわたし・悩み:
仕事できないやつと思われたかもと思ったのはわたし・反芻思考:
(もちろん)わたし見ておわかりの通り、先輩・上司はいっさい登場しません。
「悩み」は先輩or上司っぽいですが、「仕事できないやつって思われたかも…」と”わたし”が思っているだけで、何か言われたわけではありません。
勝手にそう思って悩み、反芻思考に陥っていったのは”わたし”です。
上記で挙げた2つの例は、一方は他人のせいにし、もう一方は自分を貶めています。
ですが、どちらも”他人”に関心が向いている点においては共通しています。
他人に変わってほしいーー。
他人の目が気になって仕方ない――。
ここで重要になってくるのが、課長に言われた言葉です。
「相手は変えられない。変えられるのは自分だけだよ」
「影響の輪」を意識する
『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)という本をご存知でしょうか。
常に書店に置かれているくらい有名な書籍ですし、まんが版や子ども向けなど、派生本もいくつも出版されています。
わたしはまんが版を読んだのですが、大切な要素をしっかり学ぶことができました。
『まんがでわかる7つの習慣』(宝島社)
(※本リンクはアフィリエイトではありません。)
20代後半のときにこの本を読んでから、日々大切にしていることがあります。
それは、「影響の輪」を意識して行動することです。
これは第1の習慣【主体的である】の中で書かれています。

外側の大きい円は「関心の輪」。
自分の周りにある物事のうち、自分の関心のあるものとないものを分ける境界線です。
外側は関心のない、認識すらしていない領域です。
自分に関心があるもののうち、自分が影響を及ぼせるものが「影響の輪」です。
たとえば、自分の言動やどう考えるか、などです。
まんが版の中では、他人の欠点や周囲の環境ばかり気にする人は、関心の輪に集中しすぎる、と書かれています。
かつてのわたしもまさにその通りでした。
イラストにもある通り、関心の輪は自分では変えられない領域です。
上司のせいにしたいわたしも、勝手に他人の目を気にして落ち込んでいたわたしも、自分で影響を及ぼせない物事に対して、悶々としていたのです。
【主体的である】というのは、自分の人生の主役は自分であると認識し、自分の言動、ひいては人生をどのようにするかを決めるのは自分以外の誰でもないということを体現し続けるということです。
反芻思考をやめるために4段階に取り組んだ結果、わたしは自分を変えることに成功しました。
上司に対しても、いないところで文句を言うのではなく、業務がうまく進むように働きかけたり、上司の真意に耳を傾けてみたり、自ら行動する余地はありました。
当時は行動に移せませんでしたが、行動していれば何かが変わっていた可能性は大いにあります。
まとめ
今回は、他人の領域と自分の領域について、例を挙げてご説明してきました。
主体的であるというのは、自分の言動・人生に責任を持つということです。
他人のせいにしません。
一見、厳しいことを強いるように見えますが気持ち的には楽になります。
他人任せな人生ではなくなるからです。
本日は以上です。
わたしは「影響の輪」を意識して生きるようになってから、格段に心が穏やかになりました。
この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。
